傷あとの修正術は、形成外科の基本的技術でありながら、最も重要な治療の一つです。顔などの露出部位にある傷あと、ケロイド、やけど跡は、当人にとっては、心の傷とも言えるつらいものだからです。 具体的治療法として、手術による瘢痕形成術と、レーザーや注射、内服、外用剤などによる保存的治療法があります。どちらを選択するかは、傷の状態、体質、ご本人の希望、時間的な余裕など様々な点を考慮して専門医が判断することになります。
これは現在ある傷あとを切除して目立たない方法で縫い直すことです。その場合、形成外科的に綺麗に縫合するだけでなく、いろいろなテクニックを、使って肉眼的に目立たなくします。例えば、女性に多い帝王切開のあとの傷などは、ジグザグに縫合することで、傷が再び広がりにくくします。また顔の傷などは、しわのできる方向合わせて傷あとの方向も変化させることで目立たなくすることもできます。(W形成術、Z形成術)
肩、胸、アゴのラインなどに 赤く盛り上がった傷が残ることがあります。体質的な原因が考えられますが(ケロイド体質)、この様な場合は、ステロイドの一種である注射(ケナコルト)や、内服剤などで、盛り上がりをしずめ、赤みをとることができます。また、傷の痛痒さなども 飲み薬(トラ二ラスト、リザベン)で抑えることができます。
赤みのある傷あとや、にきびあとなどにレーザーを照射することで、赤みをけしたり、コラーゲンの増殖を促進して凹凸を目立たなくすることができます。2~3週間間隔で 4,5回繰り返しながら効果をあげていきます。