鼻先、頬の毛穴を目立たなくする正しい治療とは?
最新サリチル酸マクロゴールピーリング(剥皮術)
以前、ホームページに紹介しているコラムにて剥皮術(ピーリング治療)-皮膚に化学物質を塗布し、角質・表皮・真皮の一部を剥離させることにより、皮膚の活性・再生を促し、シミ・そばかす・にきび・毛穴の開きの改善に効果がみられることを紹介しました。それはピーリング治療に関して、非常に不正確な情報、過大広告が氾濫していると考えたからです。特に毛穴・にきび跡・シミに関して、1~2回のピーリング治療で古い皮膚が剥がれ、「白くすべすべの新しい皮膚に甦る」といった表現で安易に治療を進めるクリニックやエステがあるからかもしれません。中には皮膚科の専門という医師まで、同様の説明をしているケースもあるため呆れてしまいます。 「汚い皮膚が剥がれて新しい赤ん坊のようなみずみずしい皮膚ができる?」といえば誰でもやってみたくなるでしょうが、人間の皮膚は表皮といわれる皮膚のごく浅い一部の細胞層以外は簡単には再生しません。無理すれば傷だらけになってしまうでしょう。ですから、ピーリングをするときは、その方その方の皮膚の状態・体質・治療の目的によって繊細に調節しながら、慎重に進めなければいけません。決して皮膚にダメージを与えてはいけないのです。そのため、当クリニックでは十分に診察して、ピーリングの適応を判断し、それによってピーリング剤の種類、濃度、ピーリングにかける時間などを判断します。 「毛穴がなぜ目立つのか?」という科学的メカニズムは、単純に毛穴が詰まって起きるだけではなく、遊離不飽和脂肪酸などの関与によって、毛穴周囲にはりがなくなり、毛穴を中心として漏斗状に落ち込んでくぼみになるためであることが、最近の研究でわかってきました。前から私は、皮膚を傷める可能性がある強いピ-リングや、肌に強い熱エネルギーを与える高周波治療や、毛穴改善レーザーといわれるものの効果の限界や、副作用を警告していましたが、最近の研究結果からも単純に毛穴を収縮させることだけでは、本来の治療効果は得られにくいことを証明しています。 適度なピーリングによって、皮膚の不必要な角質や皮脂を除去しつつ、皮膚の活性力を高めることで、自分自身の皮膚の再生力を取り戻し、皮膚のコラーゲンやエラスチン、ヒアロン酸などを増やしてあげることが、毛穴やにきび跡などの改善に最も効果的であるのです。何度も言いますが、決して皮膚にダメージを与えてはいけません。強いダメージの結果、一時的に皮膚の張りができたように見えても結局は老化を早める結果になりますし、傷跡を残すリスクもあります。 より安全で効果的なピーリング法を目指して、当院では『サリチル酸マクロゴール』を使ったピーリングも取り入れました。刺激の強かったサリチル酸をマクロゴールという成分に溶解することでより皮膚にダメージを与えることなく、安全に治療ができます。人の肌は千差万別です。どの治療法が最も適しているのか、ピーリングが良いのか、レーザーなど他の治療が適しているのか、またピーリングならば、どのような内容で進めるべきなのか、その判断は医師の経験と知識が重要であるのです。
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