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『プチ整形』という言葉に、どんなイメージをお持ちですか?エステ感覚で、二重ができたり、鼻を高くしたり、しわを目立たなくしたり・・・雑誌やインターネットでは、パーティーやデート前にちょっとイメージアップといった表現の宣伝が多く見られます。勿論、治療によっては、それに近い感覚で効果もあり、安全な治療も美容外科の進歩と共に可能になってきました。 例えば、「ヒアルロン酸やコラーゲン」といった皮膚の構成成分で作られた純粋な注射によってしわを目立たなくしたり、一時的に鼻筋を通したり、あごのラインを整えたりすることは、十分に可能です。また「ボトックス」という筋肉の収縮力を弱める注射をすることで、眉間、目尻、額などの表情じわをうすくしたり、えらの部分に注射することで、顔の輪郭を細くしたりすることもできるのです。 しかし、それはあくまでも『安全性の高い吸収性の物質』を『的確な場所』に『正確な技術』で行なうということが、大前提であります。逆にいえば、注射による治療は、いずれ吸収され、効果は長くても半年から1年であり、それをある一定期間でも何度か繰り返すことで効果を維持していくものでなければならないのです。一回の注射で何年ももつ、吸収されないなどというもので安全性が確認されているものはまだありません。 注射による豊胸術?・・・「最近注射で胸を大きくできないか?」という質問、相談をよく受けます。最近一部の美容外科で、ヒアルロン酸による豊胸術(SubQ, サブQという注射名でよく紹介されている)が簡単、安全で数年持続するというように紹介されています。しかし、実際は、効果は数ヶ月で安全性に関しても、全く未知であるのが現実です。もともとサブQというヒアルロン酸自体が、顔のしわや陥没部位、輪郭形成が目的で開発されたものであり、豊胸という目的には全く推奨されていません。一部の美容外科の判断で正確な説明なく、行なわれているのが現実のようです。またこの他にも胸に注入したり、塗ったり、またレーザーなどを当てたりして効果が確認されているものは、残念ながらまだありません。 「簡単で長持ちする」という甘い言葉で、異物注射をされて、その結果ひどい副作用が生じ、当院を訪ねてこられる患者さんの数は決して少なくはありません。治療を受けた所のみならず、他の病院でも治療を断わられた患者さんを診察し、治療をしながら美容という分野での安全性がまだまだ疎かにされていると感じるところです。 |










