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からだの傷は心の傷・・・形成外科、美容外科での傷跡治療
形成外科を精神外科と表現することがあります。外科的な治療をすることで、外面のコンプレックスを解放し、心を癒すことができる分野だからでしょうか。勿論、醜形恐怖といわれる本人だけが自分の外面に醜いイメージを持ってしまう精神症状は別として、誰でも程度の差はあれ、体のどこかに気になる部分はあるものです。特に幼少時に負ったケガ、火傷、手術跡などが体の見える部分に残ってしまった場合、それは人に言えない心の傷としても何らかのダメージを残すこともあります。
あざ、傷跡、やけど、ケロイドなどの治療と称して、ネットや通信販売で数多くのクリーム、テープ、飲み薬、レーザーもどきの器具などが売られています。残念ながらどれもあまり効果が期待できるものはないようです。なぜなら、傷跡の専門である形成外科、美容外科の分野でも残念ながら未だ傷跡を完全になくす方法はないからです。私たちができるのは、傷跡を無くすではなく、目立たなくすることです。
具体的な方法には、創傷治癒のメカニズムを利用した内服や外用剤の治療、ステロイドのテープやシリコンテープを利用した保護剤による治療、特殊なレーザー光による皮膚再生を誘導する治療、そして傷跡の修正手術などです。これらを、傷の状態、程度、場所、その人の体質などから判断して選択したり、組み合わせたりします。手術一つでも、直線的な傷をわざとジグザグにしたり方向を変えたり、そのデザインテクニックは、形成外科の腕の見せ所といえます。ある意味美容外科医は、日々いかに傷や手術跡を目立たなくできるかという課題と葛藤しているといえるでしょう。
いずれバイオテクノロジーの発達により傷跡を完全になくせる日が来るかもしれません。現在はまだ難しいからこそ、そして悩む方が多いからこそやりがいのある分野として努力していきたいと思います。 |










